1年生から家庭学習で続けている『出口汪の日本語論理トレーニング』。
基礎編・習熟編・応用編の3冊を、マイペースにこなしています。
4年生となった今年も、"小学4年基礎編・習熟編"を終わらせ応用編に取り組んでいます。
『国語が得意』に育てる簡単な方法
いきなりですが、小4の息子は国語が得意です。
本人いわく、です。笑
子どもの「得意」って、本人がそう思うことがとても重要だと思うのですよね。
得意だと思っている国語なら机に向かうのもイヤではないし、
「さすがだね!」なんて言われようものなら、ますます「得意」に。
ことあるごとに「あなたは、ホラ、国語が得意じゃない? だから△※◇……」と
サラっと"国語が得意、デキる"と擦り込みつつ、遠回しな"褒めて育てる"を実践してきて
まんまと(←言葉は悪いですが)乗せられた典型パターンです。
国語学習は低学年から丁寧に学ぶが勝ちだと思う
好きだ得意だとなれば、上機嫌で子どもは前進していきます。
それはどんな教科でもそうでしょうし、スポーツや趣味でもそうですよね。
逆に、
好きじゃない、苦手だというものを、
この問題集をやるだけで魔法のように好きになる、できるようになる
なんていうほど簡単なものではないのが現実ですよね。
低学年のうちから、苦手にさせなければいいだけです。
なんてね。
教育者でもなんでもないママがえらそうに言うことではありませんが、
でも…理想はそれだと思います。
それが、『国語が得意』に育てる簡単な方法。
高学年になってから修正をするのは、けっこうなパワーを要するんです。
これは実感。反抗もしますしね。。。
もしもお子さんがまだ小さいのなら、
1年生のうちから、算数一辺倒ではなく、国語学習にも
ひと手間かけてあげることをおすすめします。
ホニャララ的な見地から言って…とかでなくてゴメンナサイね、
いたって簡単な理由です、
あとあとラクだから。笑
目次のすぐあとに、出口先生からの"保護者の方へ"という見開きがあり、
各編ごとの目的や取り組み方が書かれているのですが、
4年生習熟編には、こんなことが書かれています。
高学年になればなるほど、すでに「なんとなく」といったいいかげんな言葉の使い方に慣れてしまっているので、これを変えることは並大抵のことではありません。逆に、低学年からトレーニングを始めれば、かえってスムーズにいくものです。<中略>私たちは朝から夜寝るまで日本語を使い続けるのですから、その使い方がいいかげんなままでは、いくら問題をこなしたところで、やはりどうにもならないのです。
ADD: 小学校の授業だけでは習得しにくい論理的思考力を育てる 新しい通信教育【まなびwith】
『出口汪の日本語論理トレーニング』でつく力
低学年のうちから『出口汪の日本語論理トレーニング』でひと手間かけてあげる最大のメリットは、
スモールステップで負担なく「しっかりとした土台」を作ってあげられることだと思います。
以前に、こんな記事も書いていますので、ご参考になさってください。
語彙・漢字以外の国語の机上家庭学習で私が思いつくのは、2つのパターンです。
ひとつ目は、文章読解問題集をテキストにして学ぶ。
このパターンに私が持つイメージは、
『やりながら身につけていく』という形かなと。
問われ慣れる、答え慣れる、
読むことにも慣れていくでしょうし、その中で語彙も増えていきそう。
とにかく実践、で力をつけていく感じですかね。
新4年生とか、高学年になって塾で国語の授業を受けるとなると、
そこからスタートですよね。
とにかく読んで解いて、そのうち慣れるから…みたいな。
文章読解の設問の中に、文の構造の理解を問う問題も出てきて、そこで学ぶ…みたいな。
二つ目は、英語でいうところのグラマーを学ぶ。
出口先生流に言うと『論理』です。文法、文の構造・フレームワークなど、日本語の規則を意識・理解する学習。
こちらの学習のイメージは『急がば回れ』ですかね。
文章読解の問題を解くのが本丸で、それに向かって遠くの外濠から攻めていっているような。
述語はどれかな?では、その主語は?
この述語を説明している言葉はどれかな?
この言葉は、どの言葉を説明している?
文章読解をサクサク解けるようになってほしいママには、少々まどろっこしく感じるかもしれません。
私の場合は、1年生から国語は丁寧に学ばせようと考えて始めたので、
外濠をバッチリ埋めてから攻め込めば強いじゃないっ!
と、『論理』から学ぶ方を取りました。
まずは一文にも規則(構造)があるということを理解して、
一文と一文の関係を意識すること(接続詞)を学んで、
文章というのは、それらが集まったものだという読み方をする、
その規則を意識して読んで文章の筋道を理解する、
すると文章の要点が見えてくる。
1年生から4年生の習熟編までのステップで、そこまで学んできています。
本人ではなく親の私が言ってしまっては、いけないかもしれませんが
まったくと言っていいほど負担を感じずに、気楽に取り組んできて、
4年生になった息子は、
長文読解の問題を解きながら、
『空欄に入る語を答えよ』のような接続詞を選ぶ問題や
『指示語(こそあど)が指している部分はどこか』のような問題は、
「なんでこんなことを、いちいち答えなきゃならないわけ~?」
と、生意気にも、わかりきったことを聞くなと文句垂れています。
また、『〇〇とありますが、それはなぜですか』と書かせるような問題も、
まだ粗削りで"答え方"に過不足はありますが、要点は捉えられています。
4年生の読解問題(中学受験用)なら、
『出口汪の日本語論理トレーニング』で学んできた『論理』で十分、答えることができるようです。
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中学年・高学年で国語が苦手なら
『出口汪の日本語論理トレーニング』は、1ステップあたり4~5見開きが6ステップしかありません。
私は、ですが、
そのボリュームでこれだけ力がつくことがスゴイと思っているのですが、
巷では高い(高価だ)と評価する声があるのも目にしたことはあります。
さすがに中学年にもなると、目次あとの"保護者の方へ"の中に
"『出口汪の日本語論理トレーニング』だけでは量的に不十分だから
家庭での会話などでも『論理』を意識するなど対策してくださいね"
といったようなことが書かれています。
そのくらい、あっさり終わってしまう問題集です。
中学年以上なら、やろうと思えば数時間で1冊できてしまいます。
本人も「これは、まずい」と実感し、やる気をもって取り組むなら、
週末の1日で1学年分3冊やってしまえるほどの分量なのです。
中学年・高学年で国語が苦手なら、
『出口汪の日本語論理トレーニング』はうってつけです。
実際、高学年用の『出口汪の日本語論理トレーニング』や、『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集』が売れているらしいですからね。
聞くところによると、中学受験塾の国語に伸び悩んでこれらの問題集を手に取るとか。
ちなみに、『出口汪の日本語論理トレーニング』を積み重ねてきていない場合や
すでに高学年にさしかかっているお子さんには、1学年下のものから始めるといいですよと記載があります。
ご参考までに!
『出口汪の日本語論理トレーニング』おすすめの取り組み方
まず我が家では、基礎編・習熟編・応用編の3冊を学期ごとに1冊のペースでゆっくりこなしていますが。
先述の通り、分量は少ないので、もっとハイペースで先どりしていっても、
良いことはあっても悪いことはないと思います☆
低学年のうちは…我が家はもう4年生ですが、まだ、テキストに直接書き込んでいます。笑
書き込めるスペースが十分にあるので、小さいうちはできるだけストレスフリーであることに重点を置いて、直接がいいと思います。
切り離せるタイプの解答冊子に、くわしい解説も書かれているので
3年生までは、私が読んで、必要に応じて解説を読んであげたり、かみ砕いて説明してやったりしました。
3年生のあいだは、「出口先生によると~~~だって。そこポイントだね」のように
ママの言葉ではなく先生がこうおっしゃってる、という体にしました。
そうすると、素直に聞くから。笑
そして4年生になってからは。自分で解説を読ませています。
私もテーブルの正面に座って一緒に国語学習をしているので、
息子が課題文を読む間、私は解答冊子のほうにも印刷された課題文と解説に目を通して
解説の内容によって、本人に読ませる読ませないを判断しています。
家庭学習をする中で国語の問題集に取り組む意味は、
できるかできないか、正解できるかどうかを測るのではなくて
『この問題をやる目的はなにか? 何を身に着けたいからこの問題に取り組むのか』を意識して取り組み、実際に身に着けることだと思うので。
算数だと、またちょっと違うかもしれませんけれどね。
国語は繰り返し同じ問題を練習するという教科でもないと思うので。
解説に先に目を通し、息子が設問に取り組む前に読ませるといい解説か、答えた後に読ませるといい解説か、読ませるのは省いてもいい解説かを使い分けています。
さすがに息子の国語学習のために、私が予習しておくほどの時間は取れないので
(塾のフォローをママ塾やっている友人の中には、しっかり予習している人もいて、頭が下がりますっ)
そういう面でも『出口汪の日本語論理トレーニング』は使いやすいですよ!
解答冊子のほうにも、問題も課題文も印刷されているので、
向かい合って逆さに文章を読む必要もないですし。
まとめ
そもそも外濠を埋めていくように『論理』から国語学習を始めるの自体が『急がば回れ』だと書きました。
そしてさらに、4年目の実感としてあるのが、
国語学習は手をかけてあげることが、手間のようでいて、いちばん効率がイイというものです。
漢字や語彙は、ピタッとくっついて一緒になってやる類のものではありませんので、
子どもの頑張りをナビしてフォローして、ですが。
『出口汪の日本語論理トレーニング』やその先にある読解問題の取り組みの場合には、
問題集を与えて、やっておきなさい、終わったら解説を読むのよ、では子どもは長い長い時間、取り組むはめになります。
それで満足のいく成果が上がるなら、嬉しいですけれどね。
4年生になったって、暇さえあれば遊びたいのだから。
長い長い時間を奪われて国語学習が嫌いになってしまわないように、
我が子に「この解説がどのタイミングで必要か?」を数ページ分、付き合ってやればいいだけです。
我が子に合わせてカスタマイズする"解説の読ませ方"は、効果テキメンに国語力をUPさせると思います。
ギュッと詰まった質のいい国語学習なら、長時間やらなくたって力になる。
今のところは、それで手ごたえが感じられています。
この先も順調にいくことを願うばかりの母です・・・
★おまけ★
画像右の『出口汪の新日本語トレーニング』は、
高学年になったら、こちらも併用してくださいと日本語論理トレーニングでも紹介されている問題集です。
3年生の息子には難しかったので、寝かせ、4年生の今、合間合間に取り組んでみています。
その様子はまた今度…
国語の家庭学習『出口汪の日本語論理トレーニング』4年目の実感/小4男子
Reviewed by sakurako31
on
2/01/2019
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